黙ってないで愚図ってないで

期間限定デザイン 翼くん お誕生日ver.

2017年3月16日 昼公演 と『裏マリウス』

*後半から一部ネタバレありますので回避されたい方はご注意下さい。

 

朝から晴天の今日は、いつもお世話になりっぱなしの方との観劇日。当初行く気がなかったもののたまたまNHK山田洋次監督のインタビューとマリウスの稽古風景を見て「楽しそうだから行きたい」と言ってくれて有り難や。番宣も局と番組選びって大事なんだなぁと実感してしまった。

 

平日の昼間と言う事もあってか、年齢層は今までで1番高め、夫婦での観劇が目立った。客層が違うと笑いのツボも微妙にズレてまた楽しい。役者の皆さんも日々反響が違うと楽しそうで、成る程舞台は観客が入って初めて完成するとはうまく言ったものだなぁと思う。そして色々なお客様を観察するのも楽しみの1つになったり。

 マリウス翼は拝見する度にマリウスらしくなり、言葉1つとっても言い回しが自然になっていたり表情も豊かになって驚かされる。翼くんて、何となく頼りなくフラーっと居なくなる雰囲気が役にピッタリだと思っていたけれど演じれば演じる程マリウスと重なって、本当に何処か遠い所へ行ってしまうんじゃないかと心配になる。マリウスが終わったら何処へ向かうのだろう…あ、運動会か。それはそれで心配…ドジっ子インドア男子…。

 

同行したnotジャニヲタ、not翼ファンに感想を聞くと思いの外好評だった。

「1番印象的なのは、憧れのアンダルシアを表現するフラメンコ。マリウスの憧れがとても上手く表現出来ていて素晴らしかった。翼くん貫禄ついたね。主演の風格漂ってGOEMONの時とは違うね。実力者俳優にも全然のまれてなかったし、舞台が良く似合う人だと思う。話的には泣けなかったけど、フラメンコは素晴らしかった。上半身が全くブレないで本当に見事だったわ」そう言われて嬉しかった事!今日1番泣きそうだったわ。

そしてファニーが「あの人、私と結婚してから唯の一度も私の身体に触れていないの」とドヤっと要らぬ情報をマリウスにチクり自身の潔白を晴らした性悪小悪魔女子の顔を覗かせた瞬間、観客のおじさま達が〝ウソッ〟とどよめいたのが本日のマイベストオブ「マリウス」だった。しかしファニーは頭が良いよね、マリウスは色男だけどあんなにフラフラしてたら結婚なんて不向きだもん。結局夫公認の心の恋人がいて、経済的に困らないうえ愛する人の子を産んだ。それを言ったらパニスだっておひとりさまの寂しい老後を迎える事もなく、若い奥さんと跡取り息子が出来て良かった。マリウスだって自身の夢を叶え、DNAは後世へ受け継がれた。養育費ナシで。WIN WIN WINですね!ただ個人的にはファニーみたいな女には共感出来ない。全部人のせいなんだもの。〝私は〟から始まる言葉が無くて、何処までも受け身で。2017年の東京に生きる私には理解不能。それからついでにもう一つ言いたいんだけど、子どもには情愛も必要だけどDNAも大切よ。俺は命をやったと言ったマリウス。人間は考える事が出来るから、それって実は1番重いと思っている。どんなに周りが愛情注いでも、実の親はその子の根源であり、子が自分のルーツを知りたくなるのは当たり前の事。私の子どもは父親を知らないから、この手の話は結構しんどい。まさに最近「パパは私が生まれるって分かっていたのに、私より大切なものが出来ていなくなるなんて、どおして??って思っていたけれど、世の中にはそんな事もあるのかなって思えたの」と言われたばかりでまぁ辛い2017の春である。

翼くん、私はまだ〝生きてる事って素晴らしい〟とまで思えないみたい。もうちょい観劇回数重ねたら、山田洋次監督の真意がわかるのかしら。というか、人生に正解はひとつじゃないのよねきっと。そもそも人生語れるほど生きてないし。

 

劇場を出て駅までの道を歩きながらそこかしこにあるエンターテイメントのポスターに目が行く。大都会東京にはいくつもの劇場があり、映画館もあり、なんでも揃う平和な街。その一角では大好きな方が主演舞台で人々を楽しませている現実。選択肢の多い環境で『マリウス』を選んで足を運ぶ観客のなんと有難い事か!私、明日も行きたい。あ、仕事だったーーー。