黙ってないで愚図ってないで

翼くんとタッキーのお話

滝沢歌舞伎が色々辛かった話

正直心はまだマルセーユだった。脳内ではマリウスとファニーの歌声が響き、観劇していない我が子まで数種類のレパートリーを歌い分ける程、音楽劇『マリウス』でいっぱいだった。そんな私が新橋演舞場へ足を運んだのは桜の花びらが美しく舞い散る4月の週末。昨年号泣した友人が隣にいた。今年も盛大に涙するんじゃないかって期待しか無い。あの泣き顔がブサイクでむしろこれが春の風物詩になっている気もする。昨年同様にV6の三宅健くんが御出演なさると知り、物足りなく感じた事を正直に打ち明けておく。だってね、こんなこと比べても仕方が無いのは分かった上で書くけれど、タッキー&翼の2人組より圧倒的に多いんだもの絡みが!!〝ファンの声に応えて〟って結構な地雷だと思う。いや、悪いのはタッキーじゃないよね…健くんなんて1㎜も悪く無い。もう私だから!悪いのは私だから!!!(暴走)

 とまぁ春の嵐並みに荒れた心持ちで挑んだ今年の歌舞伎。健くんは、足を引きずっていなかった。これは健くんファンには涙ものかもしれない。ねぇタッキー、昨年公演中から共演を願うファンの声がたくさん届いて、ファン想いの滝沢座長はしっかり応えたって言われていたけれど、じゃあ私が会いたい今年15周年の2人組は誰が首を縦に振らないのだろうね?

 

私はいつも今井さんばかり目で追うが歌舞伎ではずーっとリラックスして滝沢さんを見れる事に気付いた。座長滝沢秀明のお仕事は、今年も振り切れていた。息つく暇もない程次から次へと演目が変わり、ストーリー性なんてまるでないものの目の前で男たちがヤッホイドンチャカしているだけで生命の力強さを感じた。と…トンチキしてる…理解出来ないけどキメ顔されてそれ見ただけであぁもうなんか色々丸め込まれる…滝様、今年もスンゲェの出来たね…。

それでも歌舞伎パートは理解できた。(いや、正確には出来ないあのラストのド派手演出…)「娘道成寺」は「安珍清姫」の後日談。安珍清姫は我が子の大好きな絵本の1つで、何度も寝かし付け時に読んだ思い出の話である。奥州白河から熊野三社にお参りにきた安珍は、真砂の庄司・清次の家に泊めてもらい、清姫との間に愛が芽生える。しかしその後安珍清姫を避けた為、女は大蛇となって鐘の中に隠れた安珍を焼き尽くす話…清姫が好きって、我が子は確かに激情型…。で、その後道成寺は女人禁制となっていたが再び鐘が奉納される時に白拍子に化けた清姫が大蛇となって現れる。清姫、未だ激おこ。って話。大きな鐘と2人の艶やかな衣装が舞台のド派手さを際立たせる。歌舞伎だけど歌舞伎じゃない、まさに滝沢歌舞伎。女方はGOEMONでの中村壱太郎さんを観て以来すっかり心を奪われている私であるが、それとはまた別次元で違う良さを感じた。こうしてみるとタッキーはよく歌舞伎に挑戦したなと改めて思う。「滝沢歌舞伎」をブランド化するまでの彼の道のりは、きっととても孤独で厳しい日々の連続だったのではないか。どうかお願い、早死にしないで欲しい。因みに健くんが歌舞伎の最後大きな鐘の上に乗った時に結構しっかりしがみついてて可愛い。そりゃあんなに武装して、化粧して、高いところに登らされて、おまけにグワングワン動かされたら誰だってしがみつくわ。涼しい顔して簡単そうに乗ってる座長は、やっぱりこの世の者ではないのかも知れない…。2年連続の健タッキーは、変わらないようで少しずつ変わっていた。去年披露した「浮世艶姿桜」に続く新曲「蒼き日々」。滝沢歌舞伎ファンなら絶対に好きそうな楽曲だった。だけど私は切なかった。あんなに光り輝くステージを見せつけられて、健くんとまんざらでも無さそうに笑い合うタッキーが別人のように思えた。私はいつから滝翼を待っているのだろう。そしていつまで待てるんだろう。正直最近は、ユニット活動がこのまま止まってもいいとさえ思っていた。だけど同時に滝翼の魅力を知らなかった頃には戻れない事も分かっていた。私はタッキーと翼くんの声質の相性の良さを知っていて。健君と並んだらタッキーの方が少し大きくて、2人とも乾いた声で、聴き慣れないハーモニーで。演舞場の熱気は最高潮だったけれど、私はやっぱり泣きそうだった。翼くんのソロ舞台では悲しくならなかったんだけど、きっとそれははジャニーズ舞台じゃなかったから。何より健くんにタッキーを取られちゃうんじゃないかって心配になったり、もっと言うとタッキーも本当は健くんと組む方が楽しいんじゃないかって。もう翼は要らないのかなって。全然そんな事も無くて、私が内情を知らないだけで勝手に悲しくなっているだけかもしれない。だけどそんな事を考えるようになってしまう事自体がもう辛かった。私はもう、滝沢歌舞伎のファンではいられないのかも知れないとさえ感じた。だけどラストのWITH LOVEとLoveを観ていたら、すごく楽しかったの。タッキーは舞台の真ん中で笑っていて、健くんもSnow Manも林くんも笑っていて、私の友人は号泣していた。爆笑。

ねぇタッキー。私、最後は笑ったよ。そして何故か友人に『ありがとう!!』と感謝されまくったので、「また来年一緒にこよう」と言ったの。

 

だからやっぱり、

 

春の踊りは

〝よーいやさぁー!!〟